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中小企業にABテストは有効か?

ウェブサイトで最近多く使われている「ABテスト」という手法をご存知でしょうか?

 

ABテストとは?

ウェブサイトではアクセス解析によって、ユーザーがどこのページに訪問しどういうアクション起こしたのかがわかるようになっています。このデータを活用して、ウェブサイトのデザインを改善していく手法がABテストです。

例えば、サイトのあるページ(Aパターン)を改善したい場合、そのページの見た目を少し変えたもの(Bパターン)を用意します。そしてAパターンとBパターンで、どちらがよりクリックされたかを比較検証して、多かった方を採用します。

abtest

 

ABテストの活用事例

世界で最も有名なABテストの事例は、オバマ大統領が最初に戦った大統領選のケースでしょう。ウェブサイトに様々な形のデザインを用意し、リアルタイムでアクセス解析によって有効性を評価していきました。

その概要は、以下の記事をご覧ください。

参考:ウェブサイトのアクセス解析はなぜ重要なのか | Ladder Consulting

この時大統領の選挙対策チームだったメンバーは、その後このノウハウを活かして、ABテストを簡単に導入できるサービス「Optimizely」を立ち上げています。

Optimizely  A B Testing   Personalization Platform

 

それ以外にも、ABテストでウェブサイトを改善する事例を紹介したスライドを貼っておきます。いずれも、どういうアプローチで改善させていくかが具体的に書かれているので、非常に参考になります。

中小企業にABテストは有効か?

データに基づいた改善手法ということで注目されているABテストですが、これは大企業やITベンチャーだけの話なのでしょうか?

結論から先に言うと、中小企業にとってもABテストは有効です。ただし一つ制約条件があります。それは、検証結果を得られるのに時間がかかるということです。

それは、ABテストに必要なアクセス数がある程度決まっているからです。

 

そもそも、ABテストを行って得られた結果から、「どちらのパターンが良いか?」というのは少し複雑な問題です。というのも、単純に数が多い方を採用するというだけではないからです。アクセス解析の結果には、必ず誤差というかランダム性が含まれます。なので、単純に数が多くてもそれが「デザインを変更したことによるものなのか、単なる偶然の結果なのか」を見分けることが求められます。

この時求められるのが統計の知識です。得られた結果が統計的に見た場合に、「デザインを変更したことによるものなのか、単なる偶然の結果なのか」を判定します。この判定をする際に、ある程度のサンプル数が必要となるわけです。

簡単に言えば、以下のどちらがもっともらしいか、ということです。

  • 10回試してAの方がアクセスが多い
  • 10000回試してAの方がアクセス数が多い

明らかに2つ目ですよね?

そして、中小企業の場合、ウェブサイトへの訪問数も大企業に比べると少ないのが一般的なので、検証に必要なサンプル数を集めるのに時間がかかるのです。

 

ちなみに、ABテストで検証に必要なサンプル数がどの程度かは、先ほどご紹介したOptimizelyのサイトからわかります。

テストで決着をつけるためにサンプル数はどの程度必要ですか? | Optimizely 正規代理店イー・エージェンシー

時間がある方は是非試していただきたいのですが、小さな変化を検出するためには大きなサンプル数が必要になります。

 

ITの進化によって、データの取得・分析が低コストでできるようになっており、データに基づいて経営を行う「データドリブン経営」が可能になっています。それは中小企業でも同じです。こういう取り組みを行い積み重ねていくことで、経営能力は高まっていくことでしょう。