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残業管理が厳しく求められる中で、中小企業はどう生産性を上げるべきか?

従業員の過労死問題を受けて、電通の社長が退任しました。

電通の石井社長が退任表明、社員の違法残業事件で引責  :日本経済新聞

最近は、働き方に対する考え方が変化してきていましたが、今後は、労務管理が一層経営責任と直結することになるといえそうです。

そうなると、従業員にサービス残業も含めた残業を強いることが難しくなりますので、労働時間の短縮を生産性の向上で代替することが、有力なアプローチとして考えられます。

 

ここで、中小企業の生産性を、中小企業白書から見てみましょう。平成28年度版の中小企業白書には、「中小企業の生産性分析」という章が存在しています。

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/chusho/03Hakusyo_part1_chap3_web.pdf

ここをみると、中小企業の生産性は、大企業と比べて低いのがわかります。

(出所:中小企業白書 2016より)

なので、「生産性を上げろ!」と言われても、なかなか厳しい面があるのも確かなのかもしれません。数字で見ると、明らかに大企業と中小企業には差があるのですから。

 

しかし、一定数は大企業と比べても生産性が高い中小企業が存在している、とも書かれています。該当の章の最後に書いてありますので、引用します。

また、中小企業と大企業の比較の際、平均を見ると全ての業種において中小企業の労働生産性は大企業を下回っていたが、業種別に分布を確認したところ同業大企業の平均を上回る中小企業が一定層(1~3割)存在していた。

 

つまり、統計上の平均としてみれば中小企業は大企業より生産性が低いという結果になるのですが、そこには一定数は大企業の平均を上回る中小企業も存在しているのです。そして、それらの企業の特徴も書かれています。

こうした労働生産性の高い中小企業の特徴を分析すると、大企業よりも生産性の低い同業中小企業と比べて設備投資額や資本装備率が高くなっていた。生活関連サービス業のように、他業種と比べて資本装備率が低い業種においても、積極的に設備投資を行い、高い労働生産性を有している中小企業も存在していることが明らかになった。

 

その要因は設備投資額や資本装備率が高いこと、と述べられていますね。要は、労働集約的な業務の仕方を改めて、設備投資によって生産性を高めることが、生産性を高める道である、ということです。

 

最近はクラウドサービスなどを含め、ITでも価格や使いやすさの面で、中小企業でも比較的手を出しやすいサービスが増えています。Microsoftが企業の生産性を向上させるための自動化ツール「Flow」を発表していますし、様々な自動化も工夫次第でできるはずです。

プロセスとタスクの自動化 | Microsoft Flow

日々の労働に追われていては、生産性を向上させるきっかけをつかむこともできなくなります。設備投資や積極的なツールの活用によって、生産性の向上を図りましょう。